裸足100km〜ウルトラ係数2.7

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100kmのウルトラマラソンのタイムはフルマラソンのタイムの2.7倍となるという説がある。これはエリートアスリートからビギナーまで変わらないという。

100kmレースの目標タイム設定(訂正あり) | 岩本能史 run

 

今回レース前、この理論を参考にレースペース、目標タイムを決定した。
ワラーチでのフルマラソンのベストタイムと裸足ランでのフルマラソンのベストタイムとでは20分近い差がある。今回の裸足ラン、ウレタン舗装トラックのシチュエーションはどちらのタイムを基準に考えれば良いか悩んだ。 
ウレタン素材のワラーチなら、足裏にぶら下がっているか、地面に張り付いているかの違いだけと考え、ワラーチでのフルマラソンのタイム2時間56分を基準に、裸足の3時間16分も参考に計画した。
 
ワラーチでのフル自己ベスト基準なら、
176x2.7=475(7時間55分)キロ4分40秒〜50秒
 
これでいけるところまで突っ込んで行こうと考えた。
これならギネス世界記録も更新できる。
実際普段の走りでこのペースは気分的に最もゆとりがあり、
体感的にも速くも遅くもないペースであった。
 
しかし結果は報告の通り惨憺たるもので、9時間30分と計画より1時間半も遅れてしまった。
係数にすると2.7からは程遠い3.2である。
 
では裸足ランのフルのベストタイムの3時間16分換算だとどうだったか。
196x2.7=529.2(8時間49分)約キロ5分20秒
これすらも40分近く遅れてしまっている。
 
相対的には「時間内完走」「サブ10」「4位」と一見満更でもないリザルトに見えるが、
 
絶対的には机上の話でもこれだけの計画とのズレ、体感的な不全感も強くあった。
 
一番の原因は、ペースメイクの失敗が挙げられる。
レースは前半から世界記録狙いの超高速レースで進行。キロ4分半前後のハイペース。
それに引っ張られて計画した設定ペース(400mを2分前後)に落ち着けたのはなんと30km地点からだった。合わせたというよりは疲れてスピードが落ちたという方が適切。
原因としては時計をせずに走ったこと。1周ごとのペース確認としてあてにしていた大きなデジタル時計の設置がなく、競技場外周遠くに設置されたアナログ時計頼りとなり、体感だけで走ったことが挙げられる。速いのは最初からわかっていたが、高揚感からペースをセーブしきれなかった。
結果、50km以降から失速、最後まで回復することはなかった。
「レースはトレース」とはけだし名言である。
 
もう一つは自己ベストを出した1年2年前よりも加齢でスピードそのものが、
落ちていること、マラソンを自己ベスト狙って走れる準備状態に仕上がっていないことなども考えられる。
「年齢はただの記号」を提唱している自分としては容易には認められないことだが。
 
逆に、今回の100kmのリザルトにこのウルトラ係数2.7を当てはめて、フルマラソンの予想タイムを出すことも理論上は可能だと思う。
 
570(9時間半)÷2.7= 211.1(3時間31分)
 
自己ベストより15分遅いというやけにリアルな数字。
 
つくばマラソンまであと10日。
 
これが悪夢の正夢となるか。
 
杞憂だったと払拭できるのか。
 
残された日は短い。