第35回つくばマラソン 裸足の部 完走記
最終的な目標は、裸足サブ3。
それは初めて裸足でフルマラソンを走った時から今も変わらない。
ワラーチでサブ3した時、40km地点で裸足ランナーに抜かれたあの衝撃の日から。
そして究極の目標は裸足グランドスラム。
裸足富士登山競走完走
この3つを達成することだから。
ただ昨年、はじめてタイムが横ばいになり、
5000mの記録も18分台中盤〜前半と頭打ち伸び悩み、
頭に「加齢」の二文字がちらつき慌ててもみ消すそんな日々が続いていた。
2013年 11月 つくばマラソン (ワラーチ)2時間56分58秒
2014年 1月 勝田マラソン (初裸足)3時間16分43秒
2014年 11月 つくばマラソン (裸足2回目)3時間16分07秒
そんな中で迎えた3回目の裸足フルマラソンだった。
今回マラソン2週間前に裸足100kmのレースがあり9時間半のサブテンで完走した。
しかし、2年前ワラーチでサブスリーした時の勢いが裸足で出せていないという抜きがたい感触があり、そんな希望的観測が入り込む隙はなかった。
せめて裸足の自己ベスト更新を最低目標とし、
あわよくば裸足サブスリーを狙うという方針でレースに挑んだ。
レースにあたっては東大陸上部のブログにあった
「アルティメットルーティーン」をとりいれ意識した。
詳しくはこちらから。
装備:裸足、ランパン、心拍計、裸足100kmのフィニッシャーズノースリシャツ、ヘッドバンド (予報ほど暑くはならず、スタート前やや寒さを感じたが防寒不要な程度)
補給:2RUN(脚つり防止にスタート前に1包。2包持ったがレース中は飲まず)
スポーツ羊羹4個(14km、ハーフ、28km、35kmで摂取)
(ランニングログ計測用、アナウンスは一応onにしたが時々聞こえる程度)
以上をウエストベルトに。
*ワラーチ等の履物は持たない背水の陣で
スタート:Bブロック。スタート40分前に並び前から7列目。スタートロス40秒。
スタート〜10km 42:08
スタートロスの40秒と混雑による失速分を相殺するために最初の2kmはダッシュをかける。これはワラーチサブ3の時もした方法。3分台のラップでも呼吸がさして乱れないところをみると今日は調子が良い。4kmで一緒にBブロックスタートした裸足サブ3ランナーのまめくらさんが後ろから追いついてきたところで少しやり過ぎたと反省。そのまま前に行き二度と会わなかった。そこからは4分一桁ペースを守る(注:腕時計なし。たまにウエストポーチからかすかに聞こえるiPhoneからのアナウンスで時間とペースをぼんやり把握)。
10km〜20km 42:06(ハーフ1:28:54)
途中やや舗装の荒れたところで4分半まで失速するがすぐにサブ3ペースを取り戻す。鼻呼吸で余裕あるのがワラーチサブ3した時とよく似ている。ペースもその時とほぼ同じ。暑さもほとんど感じず。カラダも重くない。もしかしてこのままいけるかとも一瞬思うが、まずは30kmまで走らないとわからないと気を引き締める。
20km〜30km 43:58
ここからが今年から新設の新しいコース。ところどころ舗装が荒れて緩やかなアップダウンが繰り返される。22kmで後ろから裸足ランナーに声をかけられながらパスされる。飯能ベアフットマラソンでもご一緒したことがある某店長さんであることはすぐにわかった。ここは勝負どころではないとあえて追走せず。しかしこの後からペースが緩徐に低下しはじめる。しばらくして周りがペースアップしているのではなく自分がじりじりとペースダウンしていることに気がついた。太ももの股擦れが少し気になり始める。28km付近の学園都市の折り返しの賑やかなところの粗いアスファルトでこらえきれず大きくペースダウン。その後舗装が元に戻っても再度ペースアップすることができず。30km地点の時計を見てサブ3ラップから落ちこぼれたことを確認する。
30km〜ゴール 48:15+9:46
撃沈したという苦い思いを抱き、思い通りにならなくなったカラダに鞭打ちながら進む。首が変に緊張してそれを解除できなくなっているのがわかるが修正不能。フォームがキープできない。攣りもエネルギー切れもないのにカラダがいうことを効かないもどかしさ。それでも陸橋手前の急坂を走って登れているから去年よりはまだましなのか。少しずつ復活しながらゴールへ向かって死力を尽くして激走していると40km地点手前で前方に先行を許していた裸足の某店長さんが見えてきた。声をかけながらお互いの裸足を労う。そのまま逃げ切り3時間7分6秒(グロス)、裸足の部2位でフィニッシュ。
【総括】
ペース:速すぎたか。カラダに任せて原則時計を見ていなかった為、完全にペースを把握しながら走ってはいなかった。鼻呼吸で気持ち良く走ってはいたが、後で心拍を確認すると閾値に近い心拍で走っていたことがわかった。サブ3の自信がないなりに前半は4’15〜4’20ぐらいのギリギリのペースで走るべきだったか。また逆に鼻呼吸にこだわらずに自然な意図的深呼吸を行うことで心拍の上昇を抑え、後半に残せた可能性を考えている。
補給:羊羹はやや食べにくかったが、やや過剰な補給頻度もあり途中ガス欠シャリばてなし。攣りがなかったことにも多少なりとも影響していると考える。2RUNは攣りに効いた印象。水は羊羹をとった時だけの4回摂取。エイドでのおしるこを含む固形物、スポドリ摂取せず。これで尿意はなかった。最近レース注の水分摂取は尿意がこないギリギリの範囲を目安にして飲水量を調整している。
調整:100kmレースへ向けてもともと少ないトレーニング量をさらにテーパリング。100kmレース後の2週間のリカバリー期間もほとんど走ることなく、5km程度の距離を数回、シャープニング的に刺激をいれるだけにとどめた。それが奏功したか疲れを持ち越すことなくレースに挑めたと考えている。しかし後半持たなかったのは100kmの深部疲労が抜けてなかったためと自己弁護したい気持ちも全くないわけではない。
メンタル:アルティメットルーティーンを取り入れたことによって、レース中に全く迷いがなかった。失速はやや想定外であったが、そうなったときも含めてレース展開をイメージし続けた結果、昨年の様に失速後大崩れすることなくギリギリのところで4分台のペースを死守することができた。サブ3を強くイメージするためにはもう一皮二皮、強くなることで、よりリアルにイメージできる様になるはず。
失速:攣りもバテもなく失速した原因は2年前は月2ペースの頻度で山を8時間以上走っていたが、今年に入ってからほとんど行けていない。耐久力が落ちているのは間違いない。往復10kmの通勤帰宅ランと休みの山走りの二本柱が自分の走力維持増進を担保していることをあらためて痛感した。山に行けない分の補強を怠ったツケだと考えた。
昨シーズンは年に1回だけのフルマラソンだったが、
今シーズンは来年4月のかすみがうらマラソンを第2戦としてエントリーの予定。
悲願の裸足サブスリーを目指す。
精進は続く。