【総括】かすみがうらマラソン 裸足ランニングムーブメント
2016年4月17日は裸足ランニング史上、忘れられない歴史的に重要な日になった。
かすみがうらマラソンに少なくとも50名以上、
一説に70名とも90名ともいわれる大量の裸足ランナーが
全国から一堂に集結、暴風雨の荒天の中、裸足でフルマラソンを走り、
そのほとんどがケガなく颯爽と完走した。
3人が裸足サブスリーを達成した。
これは史上初前代未聞の稀有の大きな出来事である。
裸足の祭典、かすみがうらマラソンはじまる。これまでの今日とこれからの明日は違ったものになる。世界的歴史的に見てもこれだけの裸足ランナーがフルマラソンを走る例はなく、文明に飼い慣らされた人類への大きなアンチテーゼとなる。ケニアですらもはや裸足がいないほど骨抜きの人類への。
— man@4/17かすみがうらマラソン裸足 (@man10000) 2016年4月16日
この意味を世に訴えたかった。
しかし残念ながらいまのところ世間の耳目を集めるまでには至っていない。
ニンゲンは裸足でフルマラソンを完走できるようにデザインされている。
— man@4/17かすみがうらマラソン裸足 (@man10000) 2016年4月18日
裸足フル完走者を多数輩出することで、このことを世に証明し、
シューズに象徴される文明にすっかり酩酊してしまった現代人に警鐘を鳴らし、
野生を取り戻す契機にしようと考え、全国の裸足ランの同志に呼びかけた
かすみがうら「裸足革命」「裸足ランムーブメント」だった。
裸足ランナーの対立項はシューズランナーではない。
— man@4/17かすみがうらマラソン裸足 (@man10000) 2016年4月19日
世間体という名の教義を盲信する「普通教信者」がそれである。
またそれはマジョリティーである「普通教信者」の「世間体」という教義によって、
裸足で走ることをスポイルされることを払拭するため、
常識を変えるための行動でもあった。
今回の4.17ムーブメントによって、他のランナーや世間に与えたインパクトは当初想像していたほど大きなものではなかったかもしれない。
では、革命は成就しなかったのか?
否。
革命は実は外にではなく、我々裸足ランナーの内側に起こり成就したのである。
半年前、ほとんどの参加者は自分が裸足でフルマラソンを走れるなど信じていなかった。
裸足で5kmも走ったことがない同志がたくさんいた。
半年間の我々裸足ランナーの変化そのものが「革命」だったのだ。
皇居に集まり自主練し切磋琢磨し、
地方のランナーは孤独に自己研鑽を積んだり、
その間に裸足駆け出しが故の様々なマイナートラブルを乗り越えて、
自己ベスト更新、
シューズの自己ベストを更新、
マメなしで完走などなど、
自分自身でも戸惑うほどの、
想像の斜め上をいく結果で
いまSNSがものすごい数の喜びの声で響き渡っている。
裸足ならではのエピソードだと思う。
自分自身の足、カラダの持つチカラを信じる、愛おしく思うことができるしあわせ。
このメンバーが共有しあった偉大なエクスペリエンスと
真の自己効力感が、
メンバーの外側にほとばしり始めたとき、
ムーブメントの次のフェーズがはじまる。
裸足革命はつづく。