裸足ランはアフリカから盗め(無痛裸足ランへの道〜完結編〜)

 

 

https://instagram.com/p/ovEnScDG_R/

 

 


Cheetah Full Speed, Slow Motion, HD Camera ...

このチーターの美しすぎるスローモーション動画は、

着目するポイントと、その部位を擬人化して見ることで、

無限に走りのインスピレーションを拡げてくれる。

今回ここで特に着目して欲しいのは、着地直前の足の動き。

前足後足にかかわらず膝(?!)が高く上がり、

そこから足がものすごいリラックスした状態で前方に投げ出され、

手前に引き寄せられる瞬間に足指が上がり、

やや重心(?!)より前寄りに接地し一気に体重が通過してゆく、

優雅でダイナミックな足の動きと完璧な重心移動。

これはそのまま裸足ランニングに通用する動きである。

チーターがシューズなしで走ってもマメができず痛くないのは、

この身体の使い方にある。

 

では人間ならどうだろうか。

シューズに飼いならされてしまった頭では、

「裸足は痛くて危険だから無理」というところで思考停止してしまう。

3代前の世の中では裸足はもっと当たり前のように生活に密着していた。

シューズで足裏を遮断するようになったのは最近のことであるという、

厳然たる事実を認識しなければならない。

裸足で走るということは、 失われた150年 の身体の動きを取り戻すことでもある。

この全世界的にシューズが蔓延した世の中においても、

この優雅な動きを失っていない民族もある。

カラハリ砂漠に住むサン人だ。映画「ブッシュマン」で一躍有名になった彼らは現代においても狩猟採集の生活をしている。

彼らの裸足での走りはチーター以上にまた示唆に富んでいる。


BTR Coaching team visit the San Bushmen - YouTube

 

やはりここでも接地直前の動きに注目してほしい。

ランニングシーンがやや短いのでリプレイで繰り返さないとわかりにくいが、

チーター同様に高い膝位置からリラックスした足が前方に無造作に放り出され、

足指が上がり、手前に引き込まれ前寄りに接地し、体重がスムーズに通過して抜けるのが確認できる。

この走りだから裸足で何日も狩りをつづけることができる。

 

ではシューズによる足の廃用性症候群に悩まされている我々が、

この「野生」を取り戻すためにどうしたいいのだろうか。

実はうってつけの簡単なドリルがあるのでここで紹介する。

日本の裸足ランニングの第一人者である吉野剛氏のタイでのレクチャーの模様から

この足を前方に放り出して接地の際には足に体重が乗っていない感覚。

これが裸足ランニングの肝であることに気がついている人は 少ない。

 

www.youtube.com

 

これは 無痛裸足ランニングの核心部分といってもいい 奥義。

ためしにこの動きをとりいれてガレ場を走ってみるとその威力がわかる。

この動きを自分の走りの中にインストールするだけで、

足裏の摩擦の違いを実感できるだろう。

 

 

以前のエントリー

 

man10000.hatenablog.com

 

でも紹介した、

裸足ランニングにおける足裏の痛みの有無と特に関連が深い

「重心よりやや前の着地」

「着地前に足趾をあげる」

「膝を高くあげる」

に関するさらなる考察を試みた。

この3つのポイントの重要性はさまざまな先入観や思い込みに邪魔されて、

意外と気がつきにくい。