無痛裸足ランへの道 その3
これまで過去2回にわたって痛みのない裸足ランについて書いてきた。
具体的にどの様な意識で、どんな風に走ったら良いのか。
以下に身体の部位別に注意すべきポイントを過去 ツイとともにまとめてみた。
【走動作時の意識】
着地:重心よりやや前
着地が重心の前か直下か後ろかは、スロー動画で慎重に解析しないとわからないのかも。自分が感じていた重心より前という感覚は大腿を上げて足をしっかり前に出す意識であり、実際は前傾した上体も先行するので着地の時にはすでに重心直下から後ろにあるのかもしれない。
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2014, 1月 24
重心より先行させて前に着地する。重心からより離れた位置に着地させる。重心が遅れないように骨盤、上体は前傾を深める。ぐんぐん加速する。くの字が深まる。
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2014, 1月 18
@KanariAnnYuji やっぱそれですよね。でも重心より前に足を出すと踵着地になるトラウマをほとんどの後天的裸足ランナーは持ってるので怖くてなかなかできないんですよね。
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2014, 1月 13
つまり、大胆な重心移動で直立状態の重心よりやや前方へ着地した場合、足にかかる力が限りなくゼロに近くなる。雨でも足とワラーチの接点は滑らない。裸足ならガレていても最小限の刺激で通過できる。これはどの裸足ランニングのメソッドにもない視点だと思う。
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2013, 12月 20
重心より先行させて足を柔らかく大胆に前に置きにいって、着地と同時に骨盤から乗り込んでゆく感じがうまくいくと走りにキレがでてくるんだな。
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2014, 1月 16
大腿を上げると着地は前よりになる。体幹を前傾させれば重心は前よりになる。 着地重心直下の過剰な意識は大腿を上げないように働き、上体垂直キープの過剰な意識は体幹のダイナミックな前方への重心移動を妨げる。これが隠れたリミッターだった。
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2013, 12月 19
前方に着地する悩み。リード足を自分の真下に着地させるために一歩目の足を早く振り下ろそうと意識。足は道具にすぎない、自分の重心が然るべき高さに落ちてくるまで足をいくら早くつこうと思ってもつけない、つけたとしても力が入らないから意味がない。http://t.co/bdaiACNmY9
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2015, 2月 26
接地部位:基本的には意識しない
(どこが先に接地するかはケースバイケースの結果論、枝葉末節)
足指:着地の直前から着地の際は上げる(地面を掴まない)
『足の指先はふわっと圧を分散する接地/名古屋・趾(あしゆび)メソッド』 ⇒ http://t.co/zpOwIDcTx0 ですから、趾(あしゆび)の力を鍛えて地面をつかむようなことはしません。 足の指先は軽くふわっと圧を分散する接地を目指すのです。
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2014, 9月 21
膝から下(ふくらはぎ、足首):脱力リラックス(膝から下はただぶら下がっている)
クロールのプルのハイエルボー(高肘)と同様に裸足ランのハイニー(高膝)を提唱したい。膝下は完全な脱力弛緩。自分も含めほとんどの裸足ランナーは腿上げ不足。スローになるほど膝が上がらなくなる傾向。
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2014, 11月 13
膝:膝は高く、自然に曲がる、ハイニー。
接地した瞬間は曲がっている。その後伸びなが重心直下を抜けていく。
ハイニーで着地は重心よりやや前より。脱力した足が垂直に着地するから摩擦もないし、体重の影響も受けない軽い接地。そこに素早く乗り込んで重心を通過させ、離地は自然なままにまかせる。
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2014, 11月 13
大腿:テコの原理
杵を振り下ろして餅をつくような感じで、股関節から膝を振り下ろして地面を軽く足裏でつけばうまくいきます(股関節~膝が杵の柄、膝から下が打撃部分に相当)。http://t.co/A8eTZqbPCL
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2014, 3月 27
股関節:走りの原動力。仙腸関節を意識。
お尻走りの動きで股関節をフル稼働し大腿を引き上げ挟み込んで推進する走りだ。
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2015, 1月 31
膝関節主導で歩き走る人の脚は太い。 股関節主導で歩き走る人の脚は細い。
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2015, 1月 22
臍から脚がはえてると思って走るって、仙腸関節を使って走るとほぼ同義だな。
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2014, 10月 11
骨盤:前傾(アクセル、スロットル)
RT>重心前より着地のつもりでも腰上の前傾が強ければそれは実のところ真下に近いし、逆にいわゆる骨盤後傾が強いと過度の重心前着地になると想像。もはや数値化、言語化困難な領域。自己のカラダのセンサーをフル稼働して解析する他ない。
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2014, 11月 15
臍:斜め下前方へのベクトルを感じながら
このヘソの重心を前方斜め下に限界までオフセットした時に、最高速が出る。チカラは全く不要。問題は神経系がそのスピードに対応できるようになるには時間がかかるということだ。
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2015, 2月 25
脊椎:自然な湾曲をキープ
脊椎全体がしなやかに動きバネになり、ブレない。四肢はそれを邪魔せずリラックス。脊椎の前弯、後弯、垂線に対する角度、足の接地時の重心の載せ方、抜け方を4次元でモニタリング、絶えず分析してると、地面からチカラをもらえるタイミングが一つだけある。それの再現性を高める。
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2015, 3月 12
肩甲骨:引き寄せ肩甲骨が翼となり羽ばたき浮力があるイメージ
スランプに陥った選手の背中を見たときに、ピンときたんです。それまでは動いていた肩甲骨が動いていなかった。それによってストライドが狭くなっていて、前へ重心を運ぶ力がない。肩甲骨の動きの悪さが、体幹で重心を移動させる力を制御している…http://t.co/tYYixWz70n
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2015, 1月 31
胸郭:空気で満たされ膨らんで浮力があるイメージ
ランニング時の呼吸。安静時呼気吸気位(1回換気量)での呼吸よりも、肺活量一杯、最大吸気位まで吸い込んで予備吸気量の範囲での呼吸の方が胸郭や肩甲骨を上手く使える気がする。肺に空気が入り膨張してあたかも浮力を得たようなイメージで、腰高の宙を滑るフォームを取りやすい。
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2013, 11月 29
スイムの時の胸郭を船首部のような形状を意識する感じと、ランの時の胸郭への意識はかなり似通っている気がする。
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2013, 12月 21
肘:斜め上後方に引き上げる円運動で浮力を得るイメージ
肘を高々とあげると前傾し重心が前方に大きく移動し前に進まざるを得ず。骨盤は前傾し膝は深々と曲がり、着地は柔らかく足は後方斜め上に華麗に流れて重心の真下に戻る回転運動を繰り返す。
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2012, 11月 21
視線:遠くを見る(下を見ない)
裸足で走る時の視線は10km彼方に。ブッシュマンのごとく。
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2014, 7月 1
激痛フィードバックループを抜けるには、ガレアスファルト、砂利、激下り坂でひるみそうになった時→視線を遠く(顎が上がり前進ベクトルが強まり衝撃を相殺)、ハイエルボー(胸から前傾になりやはり相殺)。これを意識するだけで不要な痛みはなくなる(強い刺激はありますがw)。たづなを引く感じ。
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2012, 11月 21
頭の位置:背伸びした時の高さをキープ
今日は頭のポジションを主導で走りを組み立ててみた。頭頂部から一本の糸で釣られてるイメージ。頭を高く前にブレない限界ギリギリでキープ。あとは首からしたはリラックス、勝手にまかせる。
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2015, 3月 10
背伸びをして爪先立ちのポジション。重心が高くなるだけでなく、重心位置が前よりになる。この影響力の大きさは計り知れないものがある。
— man@5/17全日本裸足ラン選手権 (@man10000) 2014, 11月 5
以上足元から頭の順でピックアップした。
しかし実際は逆順の頭の位置から整えていく方がいい。
コアから末端へ意識してゆく方が関連、同期しやすい。
人間の注意は一度に多くは向かない。
日ごとに課題を絞ってポイントごとにローテーション。
徐々にローテーションの感覚を狭めていき、
最後は5秒おきに動作確認をローテーションしながらを走り始めの1分程度で動き作りが終わる精度まで引き上げられるのが理想。
これらすべての項目が有機的に連動してはじめて、足裏の痛みのない理想的な裸足ランニングフォームをつくりだす。
この中で足裏の痛みの有無と特に関連が深いのが以下のポイントだ。
「重心よりやや前の着地」
「着地前に足趾をあげる」
「膝を高くあげる」
この3つのポイントとなる動作をピックアップして次稿でさらに考察してみたい。