裸足富士登山競走総括
今年も富士登山競走を走った。
荒天で5合目打ち切りであったが、裸足で走った。
山頂時間内完走は極めて難しいと予想された直前の試走の状態に関しては、
以下にまとめた。
それでも以下にまとめた山頂コースをワラーチで完走した後の昨年の不全感を思えば、
たとえ8合目関門DNFでレースを終えたとしても本望、
覚悟の上の一か八かの裸足チャレンジだった。
事前の雨予報、当日朝も雨だったが、気持ちはポジティブだった。
裸足ランナーにとって雨は追い風。
— man@10/9ハセツネCUP (@man10000) 2016年7月20日
駐車場からワラーチで意気揚々走って会場まで行き、
荷物を預けたところでまさかの「5合目打ち切り」を場内アナウンスで知る。
そのまま荒天を想定した山頂コースの重装備を背負ったままスタートした。
レースは全体的に5合目コースTT的なかなり突っ込んだハイペースで進行した。
馬返しまでは2年前の1分遅れ。トレイルには入って足攣りまくりで全く走れずthe end 玉砕レース。足裏的には何の問題もなし。 https://t.co/MECItzpcoO
— man@10/9ハセツネCUP (@man10000) 2016年7月22日
馬返しまではまずまずのペース(1時間3分台)で走ったものの、
無理があったのかそれ以降、脚の痙攣に悩まされ失速。
ゴールは2時間9分台と2年 前の初挑戦のタイムから4分近く遅れる結果におわった。
・裸足スキル向上に偏重したトレーニングの見直し
(裸足スキル向上と最大酸素摂取量向上を両立するトレーニング)
この1年は走行距離のほとんどを裸足で走っている。
しかし現在の裸足スキルをもってしても今なお、
裸足では履物を履いているときのような頻度、距離、強度のトレーニングは難しく、
裸足スキルと引き換えに心肺機能が衰えてしまっていることは否定できない。
質ではまかないきれないある程度の量を必要とする要素が少しずつ欠落してきている。
年齢的にも加齢による基礎体力の衰えも考慮しなければならなくなってきている。
裸足スキルがいくら上がっても最大酸素摂取量が下がり、歳をとれば結果は出ない。この3要素を全てケアしなければならない。
— man@10/9ハセツネCUP (@man10000) 2016年7月23日
つまり裸足スキルたいしたことなくても、若くてVO2maxバリバリだと結構すごい裸足ランの結果が出る。でもすぐ壊れちゃうんだよね、それだと。
— man@10/9ハセツネCUP (@man10000) 2016年7月23日
裸足でvo2maxを向上させるトレーニングができるのが理想。つまりどんな環境でも裸足で全力出せるスキルがある必要がある。その領域までたどり着かない限りは、これを別々に行う必要がある。その時間がないとどちらかが低下することになる。
— man@10/9ハセツネCUP (@man10000) 2016年7月23日
時間がない境遇、そのため今後どんなトレーニングをしていけば良いか。
今のところ以下の方向性を結論付けている。
偽装スピ練、激坂トレーニング。路面状況の良い上り坂を心拍をモニタリングしながら裸足インターバルするのが一番効率的か。
— man@10/9ハセツネCUP (@man10000) 2016年7月23日
トラックでのスピード練習も大切だが、この偽装スピ練は
ウレタン舗装でしか通用しないガラパゴス化した走りになるリスクを回避できる。
こんなまっ平らスベスベに舗装され尽くした東京をたとえ裸足で何万キロ走ったとしても、裸足で富士登山競走を完走できるようになるはずなんてないじゃないか。
— man@10/9ハセツネCUP (@man10000) 2016年7月10日
ワイルドをどれだけ標榜しても、こんな都会に住んでいては限界があるのもまた事実。
— man@10/9ハセツネCUP (@man10000) 2016年7月23日
裸足スキル=ガレ対応能力
— man@10/9ハセツネCUP (@man10000) 2016年7月23日
・ダイナミックアーチの鍛錬
鍛錬してきた裸足スキルの最後の1ピースが先日ピタリとはまった。
ダイナミックアーチだ。
この足のアライメントを整え、アーチに乗る感覚を得てから、
およそどんな路面サーフェースでも臆することなく走れるようになった。
かんたんに言えば、どこを走っても足裏が「痛い」ということがないのだ。
試走の馬返し山頂も今回の5合目コースも過去のどのチャレンジよりも、
足裏事情的にはとてもイージーだった。
これまでにない裸足の可能性をいま実感している。
しかし、まだ新しい走りの1ピースがはまって日が浅く、
平地やスローペースで問題なかったその走りが、
レースでは完成度の低さが完全に露呈した形になった。
スピードを限界まで上げ、急勾配においてスキルの再現がおぼつかなかった。
ハムストリングスが攣るのは仕方ないとして、
大腿四頭筋、最後は両ふくらはぎまで攣ってしまった。
走りが完全に崩壊していたことを示唆している。
このフォーム改造は少なくとも半年、長くて1年は結果が出るまでかかるだろう。じっくり取り組む所存。
— man@10/9ハセツネCUP (@man10000) 2016年7月31日
ルルベの高い走り=踵は接地するけど荷重はゼロ、脹脛の筋力もゼロ。
— man@10/9ハセツネCUP (@man10000) 2016年7月31日
ルルベの低い走り=踵荷重はゼロだが、脹脛がつる、筋肉痛になる。
裸足ランにおける急勾配の上り下りでルルベを高い位置にキープし続けるのは難しい。同様に歩きと大差ないスローランでルルベを高くキープするのも困難。これは鍛錬しかない。文明に飼い慣らされれば飼い慣らされるほどルルベは低くなっているものだから。
— man@10/9ハセツネCUP (@man10000) 2016年7月31日
だから今は上り下りとスローを重点的に行う。夜勤明けだろうと、3日ぶりだろうと、疲労が残っていようと、走り始めから「真芯」を捉えたフォームで走れる領域まで練度が上がるまでは。
— man@10/9ハセツネCUP (@man10000) 2016年7月31日
裸足富士登山競走完走に向けた取り組みはまだまだつづく。