日本人の日本人による日本人のためのワラーチ

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先日ワラーチ仲間の塩屋隆之さん(@VGJ408)のお誘いで神田岩本町のOnEdrop cafeで行なわれたララムリコミュニティーへのドネーションイベントとして開催された、ワラーチ作成のワークショップ

のお手伝いに参加した。

塩屋さんとはTwitterDIYワラーチ黎明期からハードコアな情報交換をお互いにしてきたいわば同志。彼の手がけるワラーチの製品レベルのクオリティーの高さは以前から定評があった。この評判から今回いよいよ、彼の作る入魂のワラーチが本物の製品になろうとしている。
塩屋さんのブログはこちら。

ワラーチはこれまで一部の熱狂的なランナーだけのものであった。しかし最近は様々なメディアでも取り上げられるようになり、日本各地でワラーチ製作ワークショップが開催され、ワラーチユーザーも急増、認知度も自分が履き始めた頃とは比較にならないほど上がってきている。
しかし、材料を、自分で仕入れて工作し、履き方を試行錯誤するのは一般的にはハードルが高く、その後続くこれまでのランニングシューズに頼る走りから、自分のカラダをフルに使う走りへの切り替えの難しさなど、決して誰もが簡単に手に入れ、はじめられ、続けられるものではなかった。また、お手軽な製品ワラーチはどれも外国製で高価。興味があっても、なかなか手を出せないものでもあった。

今回のワークショップで取り扱ったワラーチキットは、4000円(ララムリへのドネーション500円も含む)という非常にリーズナブルな価格設定。


コアなワラーチストのシビアな目線で検品しても以下の点で非常に優れている。

・デザインが都会的に洗練されている
 (いい意味でワラーチの野生的な感じが少なく一般受けし、汎用しやすい)

・多くの先人ワラーチスト達の創意工夫がデザインにいいとこ取りに網羅されている
(初心者に問題の多い鼻緒擦れを紐にして解消、ベルトは安心感の幅広タイプ、カラーバリエーションあり、ラダーロックの使い勝手の良さ、フィッティングの自由度の高さ、雨や汗でも滑りにくいノンスリップシートの採用、軽く柔軟で必要最低限度の厚みのソールetc、一朝一夕にできたものではない先人の知恵の結晶)

・キットなので素材を調達する手間がない

・自分の足型で切り出すオーダーメイドなジャストのフィッティング

・親切丁寧で分かりやすい取説がある

・フットベッドを接着するという手間暇がない(両面テープ式)

・輸入品と比べて格安

などなどおすすめポイントは枚挙に暇ない。

今回ワークショップに参加された方々が口を揃えて、DIY製作中、既に完成前の自分の足型ぴったりのワラーチへの愛着を語っていたのが印象的だった。この辺りは手作り特有のプライスレスな価値であることはもちろん、この塩屋キットワラーチの「モノ」としての機能美、完成度の高さ所以でもある。

とにもかくにも、今一番おすすめイチオシのワラーチであることに間違いはない。

日本人の日本人による日本人のためのワラーチ。

塩屋さんの今後の動向に目が離せない。