裸足で富士登山、キリマンジャロ

f:id:man10000:20150425144703j:image

裸足でキリマンジャロ登山をした南アフリカのドキュメンタリー動画を見つけた。前人未到のチャレンジの困難さと、裸足の可能性、本来性を再確認した。裸足ランナーに限らず多くの人に見てもらいたい。

 

裸足ランニングは危険と全否定する人がいる。そもそもアスファルトやコンクリートなどの人工物は人間が裸足で走れる様に作られていないと。ならば 自然の土の上、草の上、石の上、森林、山の中なら大丈夫かというと、それはもっと危険だという。論理的に破綻しているのだ。

そもそも人間は裸足で生まれて、裸足で死んでいく。歴史を遡れば、履物ができてからの時間よりも、履物がなかった時間の方がはるかに長い。シューズを履くことで、足裏の傷を負うことは少なくなったが、それと引き換えに脛や膝や腰の痛みを抱えることになった。

「裸足無罪」。裸足ランニングは徹頭徹尾正論だ。しかし正論ほど人をひどく傷つけるものだ。声を大にして正論をぶつものではなく、静かに湛えておくべきものなのだ。

昨今のなんでも危険、少しでも一般的でない言動で何かあったら、「それ見たことか、自己責任」とこき下ろす世相の中で、いくら正論で控えめかつ謙虚な態度でいたとしても、裸足で山を歩いたり、走ったりするのにはそれ相応の覚悟が必要な世の中になりつつある。

 

昨年富士登山競走の五合目コースを裸足で完走して、今年は山頂コースを控えている。

 

https://instagram.com/p/q25wFpjG5S/

富士山を裸足で登った人の報告はいくつかある。

topos.ws

 

 

しかし、御嶽噴火の一件を受けてヘルメット、マスク所持推奨のレギュレーションの変更となった今年、富士登山競走で裸足スカイランニングをどこまで標榜できるのか。いまその覚悟と実力とが深く試されている。