「ボレロ」と裸足ランの親和性
嘘みたいなホントの話。
口笛吹きながら、
頭のなかで歌いながら、
裸足で走るとすこぶる調子がいいという話。
大晦日にシルヴィ・ギエムのカウントダウンボレロをTVでご覧になった方も多いかもしれない。
100年に1人の天才バレリーナのラストステージ。
あの美しい裸足の足元に釘付けになった人も多いだろう。
この華麗な足の着地、ステップの柔らかさ。
すべての裸足ランナーが真似するべきロールモデルだ。
奇しくもベアフットケン・ボブの提唱する着地のアルゴリズム、
前足部→足指→踵の順の着地。
このこのギエムの動きをイメージを頭に思い浮かべながら、
また接地以外のフォームの確認ポイントにフォーカスしながら、
頭のなかでボレロを♩=90前後のbpm(通常よりかなり速いテンポ)で鳴らしながら、
♪=1歩の180bpmのケイデンスで走ると、
不思議と気持ちよくエンドレスに走れる。
ボレロのメロディー、
独特のリズムも不思議と飽きがこない。
1時間以上続けてもなお頭ではボレロがヘビロテする。
間違っても、イヤホンで耳を塞いでボレロを聴きながら走ることのないように。
それではすべてが台無しになるから。
あくまでボレロを鼻歌まじりに走ることが重要。
「セリビアのとある酒場。一人の踊り子が、舞台で足慣らしをしている。やがて興が乗ってきて、振りが大きくなってくる。最初はそっぽを向いていた客たちも、次第に踊りに目を向け、最後には一緒に踊り出す」
裸足ランナーの足慣らしにはちょうどいい音楽。
もしかするとそっぽを向いていた周りのシューズランナーたちも、
最後には一緒に裸足になるかもしれない。