裸足フルマラソンにアルティメットルーティーンを取り入れてみた
Twitterのタイムラインをぼんやり眺めていたらアンテナに引っかかってきた言葉があった。
「アルティメットルーティーン」
どうやら東大陸上部の学生のブログにあるメンタルコントロールの話らしい。
アルティメットルーティーン : 東京大学陸上運動部ブログ https://t.co/Vvfp5hPNK1
— man@1/31奥むさし駅伝 (@man10000) 2015, 11月 16
(以下引用)
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簡単に言ってしまえば究極の思い込みであり、王の所作とも言われている。
具体的には、一分の隙もない「自信」により、「自分が既に戦いに勝利したイメージ」を作り出し、強烈な思い込みによってそれを実現させる。究極にまで作りこまれたイメージは周囲の者たちにも伝播していく。
アルティメットルーティーンを実現するためには、いくつかの素養が要求される。たとえ周りで何が起こったとしても動じないだけの集中力と、自己暗示にかかったくらいの強力な思い込み、一切のすきのない自信が必要である。
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(引用終わり)
ストライカーはゴールの明確なイメージがあるからチャンスに確実に点を決めることができる。
ランナーも勝利する明確なイメージとい名の「思い込み」があれば「レースはトレース」なので必ず勝てるはずである。
想像力の斜め上を行く「妄想力」なら得意分野とばかりに、
今回の裸足フルマラソン前にこのアルティメットルーティーンを取り入れてみた。
市民ランナーにとってのマラソンの勝利はもちろん自己ベスト更新。
自己ベスト更新のゴールのためのイメージトレーニングとして、
まずは新コースとなったつくばマラソンのコース案内の動画を何度もなんども繰り返し視聴することをはじめた。
ここにある動画をみながら想像を可能な限り膨らませながらとにかく根掘り葉掘り何度も何度もバーチャルな「試走」を繰り返した。
どんな景色で補給をとり、給水をとるのか。この景色の地点に到達する時間は何時何分か、周囲にどんなランナーがいるかに至るまで具体的に行動レベルで何度も反芻した。
解像度の低い映像から路面状況を推察し、裸足ランニング的に対処が必要なポイントをあらかじめ予想し、その場を想像してカラダの使い方を思い浮かべた。
距離に応じてその時どんな気分になっているか等も擬似的に想起し、その気分への対処までも繰り返し頭の中でシュミレーションした。
もちろん、レース前後の動きも、朝起床してからゴール、帰宅するまで、いつ何を摂取し、いつどこで排泄し、何を着てどこで待機し、いつ荷物を預けスタートブロックに並ぶか、なんの迷いもなくありありとしたイメージが目の前に浮かぶところまで繰り返し反芻した。
その結果、自己ベスト更新の目標は達成された。
詳しくは次項にゆずるが、さらにこのアルティメットルーティーンそのものの精度を上げることでもっと大きな目標に近づける手応えを得ることができた。
実際にカラダを使って鍛えることと並行して、明確なイメージを作り上げることの重要性は極めて大きい。
人間はイメージした通りの人生を生きる。
逆にイメージできること以上のことは何もなし得ない。
量より質のランナーはこのチカラが大きいんだろうな。走っていない時でも神経だけ走らせたり、頭の中でイメージを繰り返したり。その時間も入れれば質より量を重視しているランナーと大して変わらない時間をかけて走ることを探求しているとも言える。
— man@1/31奥むさし駅伝 (@man10000) 2015, 11月 16
裸足力は妄想力。