無痛裸足ランへの道 その2

 

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 その1では裸足ランニングにおける足の痛みの原因について書いた。

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その2では具体的にどのように走りが足の裏を痛めているのかについて書く。

 

長年シューズという棺桶に閉じ込められてきた足である。

過保護にされていた足をいきなり丸腰で下界に裸足で晒すこと自体が、

すでに精神的な痛み、恐怖を伴う。

裸足になることによる足裏の痛みには2種類ある

 

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 デフォルトの痛み刺激は、裸足が習慣化することでいずれ消える。

ただ、走りの拙劣さからくる痛みは走りが変化しないかぎりは消えない。

痛みの由来はともあれ、馴れない裸足になって足裏の刺激過多で痛みを感じたとき、

裸足を忘れてしまったわれわれはどのように走るのだろうか。

 

 

そのほとんどが無意識に以下のように身体をつかって対処する。

①歩幅を狭めてる

②上下動をなくす

③足の軌跡を地上からなるべく離れないように水平に小さく回転させる

④重心直下で着地する

 

なぜこのような対処行動をとるのか。高いところから足裏を落とす様なダイナミックな動きは慣性が加担してより足裏に大きな力が加わり痛くなるようなイメージを本能的に抱くからに他ならない。

 

しかし残念ながらこれらの走り方の要素はすべて足裏の摩擦を助長し、

永遠に足裏のマメの問題から逃れることができない迷宮に迷い込む要因となる。

 

これらが恐怖を背景とする本能的で無意識の当然と思い込んでいる動きだったりするのでなかなかこの癖が抜けないのも特徴的である。

 

なぜこれらの動きが思いとは裏腹に足裏の摩擦を助長して逆に足裏を痛くするのか。

 

③足の軌跡を地上からなるべく離れないように水平に小さく回転させる

この動きは一見足裏の痛みを回避する利にかなった動きのように見える。

しかし、この動きは足の接地の際、地面に対して垂直方向のベクトルは少なくしているものの、浅い角度で入るが故に斜め下方向に擦るようなベクトルが着地の際に加わりやすい。このベクトルがじわじわと足裏を擦り削り取ってゆくことに気づく人は少ない。

 

③重心直下で着地する 

これは一般的には正しいと言われているので反論を受けることは覚悟している。

重心より前での着地は膝を壊すので禁忌のようにさえ言われている。

重心直下でないとブレーキのかかる走りになると一般的には言われている。

しかし、裸足で走り、裸足ランニングの膝抜きが身についているならば、積極的に重心より前で着地してもなんら問題はない。

重心直下での着地は接地の瞬間に自重のベクトルがそのまま全て足裏に集中し余計な負荷を足裏に強い、足裏への圧力が無用に強まる。

 

 

ちなみにモハメッド・ファラーは、重心より前よりに接地している。

 

重心に対する接地位置:重心のちょっと前。ヒザを少し曲げ気味で、ヒザ下が垂直。他の選手のようなオーバーストライドでなく効率が良い。

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①歩幅を狭める

②上下動をなくす

これらの動きそのものが悪いことではない。しかしこれらは結果であってこれを目的に動きをコントロールしようとすると、カラダが緊張状態に陥り、理想的なランニングの動きとは違った動きを誘発してしまいやすい。

 

以上4つの逆の動きが、痛みのない裸足ランの重要なポイントとなる。

どんな意識、訓練が必要かは次稿にゆずる。