無痛裸足ランへの道 その1
裸足ランの足裏の痛み、スキントラブルは、足裏の摩擦に起因する。
これは無意識のシューズ生活で染み付いたシューズのグリップに頼った走りが足裏の摩擦の原因となっている。
以前のエントリーで裸足ランの痛みについて取り上げた。
裸足で走り始めた時の最初の壁がこの足裏の痛み。
この痛みをどう考え、どう付き合い、どう克服してゆくかが裸足ラン生活の予後を、
ひいてはランナーとしての予後を左右する。
シューズ生活が長いと靴のソールのグリップありきの習慣が染み付いてしまう。
これが裸足ランニングの大きな障害となる。
実は、人間が走ったり止まったりするのに足裏のグリップはほとんど必要としない。
足裏の皮膚程度の摩擦係数μがあればどんな路面でも十分に機能する。
人間はそのようにデザインされている。
この感覚はエキスパートの裸足ランナーなら誰しも感じているところである。
しかし一般にはにわかに信じられず受け入れられにくいようだ。
アイスバーンで歩いたり、走ったりすると、滑ったり、滑り止めを必要とするならば、 足裏のグリップに依存している。
トレイルの滑りやすいセクションで自分のカラダの挙動をみれば摩擦させる走りをしているか否かはすぐにわかる。
キラキラの凍結路面をどんどん走っても全く滑らない。蹴らない、ブレーキのない、摩擦のない着地が試されるシチュエーション。
ソールのグリップや滑り止めに依存した走りは、結局いわゆるブレーキのかかった走りとなり、路面の摩擦係数が上がった時は逆に、足裏を摩擦し、マメや黒爪の原因となる。
またワラーチでも同様で、滑りやすい状況下でマメや擦れが出る走りは、裸足では通用しない足裏を摩擦する走りとなっている可能性が高い。
ワラーチの鼻緒の固定が気になる走りは、足裏を摩擦させる着地をしている。ワラーチと足裏が接するか接しないかのギリギリのゆるい紐加減で雨でも凍結でも滑らなければ、それは裸足ランと互換性のある着地。
具体的にどのように走ったら足裏が摩擦せずに走れるようになるかは、次の稿に譲る。