裸足ランはケガの元?ケガを治す?
暖かい季節の到来からか、またここにきて裸足ランを始める人が、少しずつ増えてきている。裸足ランニングを始める動機は様々。中でもシューズランによる膝痛などのケガやフォームの崩れを直すことを目的ににはじめる人が多い。
一方でこの季節に増えるのは、中高生が体力測定で体育館履きを忘れて、シャトルランを裸足で走る、にわか裸足ランナーの出現である。
昔は持久走は女子800m、男子1500mと相場は決まっていたが、最近はこのシャトルランと呼ばれる往復持久走が好んで用いられているようである。
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裸足ラン二ングで故障を回避するフォームを身につけることができるのは間違いない。ただし、カラダの発する声を真摯に受け止めて、適切に対応できればだ。さもなければ逆に手痛いダメージを負うことになる。シューズによって裸足を眠らせていた期間が長ければ長いほど、そのリハビリは慎重に行う必要がある。
シューズを脱いで直ぐに走れるかどうかは、幼少期の裸足の経験の有無とブランク期間の短さと、そもそもの走りの質の高さに依存する。つまりほとんどの現代の日本人はシューズを脱いで直ぐには走れないといえる。つまり裸足ランニングは一朝一夕にはならない。
「裸足ラン」のTweet検索すると、前述のにわか裸足のシャトルランナーたちが、カラダの反応を無視し、シューズで覚えた傍若無人な走りのまま走った結果、足裏に酷い血マメを作り、皮がめくれ上がるという惨劇と後悔のつぶやきを見ることができる。
裸足ランで膝が痛くなる様な走りは、膝が痛くなる前にマメ血マメのサインが出てくるので、走るのを止めざるを得ない。よって膝は痛くなりようがない。
文明によって 忘れてしまったカラダとの親密な対話を裸足ランニングは思い出させてくれる。