着地前に足指が上がるということ

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 一般に短距離走と長距離走は個々人の速筋遅筋の割合によって適性がそれぞれ異なると言われている。このため速いのはどちらかでどちらかは苦手であると信じられている。

 このためか、あたかも短距離走と長距離走は全く別の走りであるかのように説明されることがあり、その走法も別物だと区別される。

 でも実はこれは程度の差であり、速い人はどちらもそこそこ速いし、遅い人はどちらも遅いというのがより実態に近い。よく事情を知る人なら皆わかっている。

 写真を見て一目瞭然、世界記録レベルにおいても少なくとも着地に関しては、100mもフルマラソンも同じであることがわかる。

  この着地直前に足趾が高く上がるアクションは裸足ラン二ングでは欠かせない走動作。世界記録のスピードを出さないまでも、ゆっくり走ったとしても、どうしても必要な動き。これができないと足の指の腹にマメができたり、裸足なのに爪が内出血したりする。ケン・ボブもその著書『ベアフットラン二ング・ステップバイステップ』でその重要性を指摘している。

 ソールの柔軟性やアッパーの素材の硬さやデザインフィッティングによってはこの動きを阻害するシューズも多い。またそんなシューズで長い間、足を眠らせているとこの動きをカラダは忘れてしまう。そもそも幼少期の裸足体験がなければこのアクションそのものが体得できていないこともある得る。個人的にはこの走動作ほど裸足ランニングに由来し、依存する動作はないと思っている。


2010年のヨーロッパ陸上の10000m、5000mの2種目で優勝を飾ったファラーも裸足のトレーニングを取り入れているという。

Could Farah improve further in the next two or three years? Sure, Salazar says. He is stronger now. He runs barefoot twice a week which also helps. 

気づいている人は気づいている。