裸足富士登山FKT(馬返し〜頂上)
馬返し〜富士山山頂まで裸足で3時間55分で登った。
五合目から裸足で登頂した話は聞いたことがあるが、
馬返しからの報告は、わかる範囲では皆無。
おそらく「裸足」でのFKT(Fastest Known Time トレイル区間最速記録)だろう。
昨年の挑戦では8合目トモエ館で足裏の刺激過多でワラーチを履いている。
このときのブログを今あらためて読み返しこの1年の裸足スキルの進化を感じている。
それとともに目指す「裸足富士登山競走山頂コース完走」には、
まだまだ不足しているものが、
たくさんあることを思い知らされた試走でもあった。
富士登山競走のスタート地点である市役所から馬返しまでの、
自分の持ちタイムは1時間強。
制限時間の4時間半を考えると最低でも、あと25分速く、
裸足で登らないと完走できない計算になる。
後半の失速は完全に足裏事情(刺激入力過多)によるものである。
その程度が昨年よりもより軽度だっただけ。
仮に富士山があと500m高かったら登頂できていたかはわからない。
逆にこの25分を今の裸足スキルで挽回する方法があるのか。
反省、考察してみたい。
馬返し〜5合目(佐藤小屋)
この区間はウォーミングアップ感覚で70%程度の出力で走った。
ところどころ現れるフラットなパートで小走りできたのが進化した部分。
昨年より2分早い58分で佐藤小屋につけたのも進化を感じた。
5合目(佐藤小屋)〜8合目
ここからがテスト本番。
7合目までの砂礫地帯も大きな問題なく順調。
昨年難儀した花小屋以降の岩稜地帯。
ここも「岩が去年よりすべすべしている?!」と感じるほど、
問題なく登れた。
ところどころ3点支持や四つ這いで登る感じも昨年ほど努力感がない。
ここが最も昨年比で進化を感じたパートだった。
8号目手前の東洋館あたりまでは手応えを感じて登ったが、
ここのあたりから始まる足が埋まり滑る小さな溶岩と砂礫パートの急登に苦戦。
太子館以降は立ち往生することもしばしば。
かろうじて速いハイカーよりは先行するものの、
明らかに富士登山競走のレースペースから逸脱し始める。
8合目関門の富士山ホテルでラップを取り忘れたが、
御来光館で3時間06分。
おそらく8合目関門(馬返し〜8合目:約2時間50分)
はギリギリ通り抜けられるかどうかの瀬戸際レベルのラップ。
8合目〜山頂
この間も立ち往生するような
「足が埋まり滑る小さな溶岩と砂礫パートの急登」は繰り返し現れ、
全くスピードが上がらず。
このパートの難しさは、
どれだけ完璧な動きで重心直下で摩擦なく接地しても、
足元がぐずっと崩れて摩擦を起こし足裏を刺激するところにある。
崩れる前に離地する素早さが求められるが、
3000mを超えた空気の薄い高地故に動きは鈍く、それは非常に困難を伴う。
そんな中、足さばきを
「ハイニー」「ハイヒール」の疾走時の動きで意図的に動かすと、
足裏の刺激が緩和されて軽く登ることができたのには驚いた。
しかしそれを長く続けることはできなかった。
蓄積する足裏の刺激過多でハイカーと大差ないスピードで登る。
この間山頂まで1時間近く(レースペースのおよそ倍)の時間を要した。
ここが一番の伸びしろであり、
もっとも困難な部分でもある。
総括
いまの裸足スキルでは富士登山競走は裸足で完走できる可能性は極めて低い。
そこでこんな殊勝なことを考えてみた。
【マイルール】毎年7月に馬返しから山頂まで裸足TT実施。3時間半を切れた年に裸足富士登山競走に挑戦する。切れなかった時は裸足を封印して、履物を履いて走る。
— man@7/22富士登山競走 (@man10000) 2016年7月8日
しかし昨年ワラーチで完走したときのこのブログを読み返すと、
フクザツな気分になっている…
あと1回、試走、チャレンジして25分短縮するのか…
昨年同様に履物を履いて出場するのか…
究極の選択が迫られている。